日本の、これから 「ネット社会の安全・どう守りますか」 NHK総合(2

この番組は、警視庁傀儡番組なんじゃないか?

これが番組を見た第一印象である。


冒頭から既に、「ネット社会には規制が必要なのだ」という前提で番組が制作されていたことに疑問を抱いた。
今後、ネット社会への規制を強めていくための支持取り番組なのではないか、という懸念もある。
確かに、見たくないものを見ない権利はある。しかし、良いと悪いが共存して成り立っているネット社会は、さほど現実と変わらない。現実世界で犯罪をなくそう、と理想論をぶち立てた所で、それが何ら実行力のない机上の空論に終わってしまうのと同じように、それはネット社会でも云えることなのである。
問題なのは、規制をどう強めるのかという所ではなく、むしろ、棲み分けの問題をどう考えていくべきなのか、その点を話し合った方がより現実的な気がしてならないのである。
何よりも、見たくないものを見ない権利を主張する一方で、いじめによる自殺などの情報をセンセーショナルに、より劇場型に近く演出するマスメディアの報道の在り方はどうなるのかと、非常に憤りを覚えた。

又、番組の方を見ていると疑問に思う発言がいくつかあった。
録画したので、あとでもう一度見直してみないとはっきりと断言はできないが、一般参加者の中に本当にネットを経験した人が何人いたのだろう。
仮にも、ネットの問題を取り扱って議論をするのである。なのに、ネットに一度も触れたことがない人が議論に参加して、果たして議論になるのだろうか。
それにしても、ゲスト陣営の発言から分かるように、主催側が如何に曖昧なテーマ設定で議論を進めようとしているのか、今回の放送で暴露された事だろう。苦笑しながら番組をみる場面もあった。
これが生放送でなければ、カットされていたシーンや発言も多くあったと思う。
そう云った点では、生放送という趣向は成功したのかもしれない。

番組ではさまざまなネットに関する話題が取り上げられた。
その中の一つとして、ネットでの匿名性というテーマがあった。
普段からネットをしている人なら分かるように、ネットの中で氏名などを明かさないことは常識といって云い。
なぜ、それが危険なのかは周知のことだと思う。
本人が望んで指名を明かす場合は別である。しかし、ネットから匿名性を奪うとなると、個人情報保護法などの観点からどういった問題になってくるのだろうか。
そのようなところで、矛盾が生じてくるのではないかと考えられる。



書きかけ。随時更新