いじめと自殺

前々から散々問題化されていましたが、また世間で騒いでいるみたいです。
それだけ深刻化しているという事なのか、あるいはメディアが過剰反応しているだけなのか。
多分どちらもなのでしょう。

昨日放送された、たけしの教育白書も見ましたがコメンテーターの白々しい言葉よりも、子どもの会話・議論の方が非常に重みと現実感がありました。
しかし、最近メディアの論調を聞いてて非常に怒りを感じる言葉があります。
時より、「自殺は周りの迷惑になるからやめましょう」的な発言をする人たちが存在ことです。
「周りの迷惑になるから」、日本人はこういう考え方が大好きですが、自殺する人にこんな言葉を浴びせたら果たしてどう受け取られるのか。
そういうことも考えないで無責任な発言をすることに憤りを感じています。
まぁ、確かに現実問題としては周りに迷惑をかけることになる、という事は理が通っています。
でもそれは、残された者の論理だと云うことに気付いていない。
これから死のうとしている人、あるいはそういう考えに陥っている人は、そういうことさえ考えない訳です。
そもそも、自殺という行為そのものが究極的な自己中心なわけですから、他人の事は考えていません。
自分の存在価値や存在意義の著しい低下と絶望感に苛まれた結果、自殺という選択肢に辿り着いたとしたなら、やはりその人は自分に対しての自己評価がほとんど皆無に等しい。
他人の迷惑になるからなんて言葉を投げかけること自体が自殺を助長させる結果にさえなりかねないとも考えられます。
だって、「あぁ、やっぱり自分は他人に迷惑をかける・・・その程度の価値しかないのですね」そう捉らわれかねないのですから。
なので、「自分が死んだら親を悲しませる」という発想に至るだけでも幸せだと思うのです。
それだけでも自己をこの世界に繋ぎ止めてくれる存在がいるわけですから。
そういう、繋ぎ止めてくれる存在をこころの中で見つけていけば、まだ別の世界に行かずにすむかもしれません。
現実はもっと複雑なのだけど・・・。

嗚呼、遂に書いてしまった( ´Д`)
本当によかったのか・・・