地方と都会の娯楽格差に関しての徒然

最近、実家(秋田県)に帰省する機会があって、いろいろと地元を歩いてきました。
実家っていっても、秋田県の辺境某市なのですが見渡す限りな〜んにもありません。実家からローソンまで約4〜5kmくらいあるというくらいの田舎です。
まぁ、そんな田舎なので娯楽なんて数えるほどしかないわけです。私が移住したあと、市で唯一のゲームセンターがつぶれて以降は10代が遊べる場所も無くなったらしく、残っているのは大型チェーン店のビデオ店くらいでしょうか。ちなみに、パチンコ、パチスロの選択肢はありません。この前、友人と夜に市内で会ったのですが、立ち話だけして終わってしまいました。ゲーセンに行くなら40kmは離れた隣の県まで行かなければならないらしく、諦めた次第です(・-・)無論、アニメがなかなか放送されない東北地方ですので見たいアニメも特に存在しません。
そんななんにもないところで唯一楽しめるのが100円以下で借りられるビデオ、DVDです。
しかも、店頭に並んでいるタイトルの品揃えもなかなかのもので、ハルヒなんかも最新巻まで入荷していました。ちなみに、最新巻でも100円で借りられるというクオリティーです。あとは、蠢師なんかも全巻そろってたかな・・・。
というわけで、実家に帰省すると何もする事がないので必然的にビデオ店に行ってビデオを借りまくる日々が始まります。
それでも、都会とは違いましてお金を払ってビデオを借りないとアニメが見れないということには代わりはないわけで、無条件でアニメを垂れ流ししている関東圏とはやはり状況は異なります。最近は地方もインターネットの普及が盛んで、私が住む辺境ですらADSLが開通しているという状態ですが、依然としてパソコンそのものを購入する家庭自体の普及はまだまだです。なので、「いくら地方の子どもがアニメを見れないといっても、インターネットが地方でも幅広く開通しているのだからアニメは視られるじゃないか」という指摘を以前とある御仁から受けたことがあるのですが、それはとんでもない勘違いです。まず、地方だとパソコンそのものを購入している家庭がまだまだ少ないです。それに加えて、ネットの方も大抵はISDN 、つまり速度が遅い。光を使っている人からは想像もできないでしょうが、私が遊んでいるリネージュオンライン、これをダウンロードするためにはISDNだと一日中パソコンをつけっぱなしにしていなくてはなりません。しかも、地方だと都会から伝播してくる流行に乗り遅れるという事もしばしばです。そりゃぁ、流行っているアニメを放送していないのだから、当然といえば当然ですが。
なので中高生の地方での生活を考えると、大抵は学校が終わって家に帰ってきてゲームするかネットするか(後者は学生にはなかなか難しい)、あるいは部活に励むか、という殆ど二極化に近いような状態が起こっていると感じています。女性に関しては分かりませんが、男性はに関しては少なくともそうだと思います。(まじめに勉強する人は別として)
だから地方の特に10代〜20代は都会に出て行くのですね。
少子高齢社会を迎えた今日、こう云ったことはさらに広がっていきます。だから地方都市の高齢者の集中と都会に出る若者が反比例していく。(もう語り尽くされた論議か・・・)
最近、アニメ会などのイベントに参加する機会があったのですが、こういったイベントが地方でも行われないものかとつくづく切望しています。あるいは地方の同人誌イベントだとか・・・。そういう娯楽がほとんど無い地方でそれを広めるのは至難でしょう。う〜ん、なんか打開策はないものか・・・。