アニメソングがオリコン1位に輝けない件に関して考える 涼宮ハルヒ

toonokii2006-05-16

涼宮ハルヒの憂鬱のアニメソング、ハレ晴レユカイを買いにツタヤへ出かけたのですが、発売日から数日経ったにもかかわらず売っていませんでした。

なんというか、このことから地方におけるアニメソング市場においてある仮説が立つのではないかなぁ・・・なんて思っております。

下記、オリコンチャートのHPです。

http://www.oricon.co.jp/rank/js/d/

(オリコンHP参照)




ハレ晴レユカイが第二位にランクされています。


いやはや、確かにすばらしい。中央(関東圏)の人はよく奮戦したと思います。
ですが、冒頭で述べた様に、地方のCDショップではハレ晴レユカイはおろか、ハルヒOPの冒険でしょでしょ?さえ販売していないのです。
というよりも、もともと入荷していないと言った方が正しいのでしょう。
このことから、アニソンがオリコンで一位取れない仮説が立てられそうな気がします。
元々、涼宮ハルヒの憂鬱は地方での放送がまちまちです。例えば東北を例に挙げると、東北では宮城県でかろうじて放送されているだけで、他の五県ではハルヒは放送されていません。元々、アニメソングはアニメが放送されるという最低条件があってこそ買おうと思うものです。アニメが放送されていない県ではそもそもアニメをみれないため、アニメソングを買おうという人は相当減少するでしょう。(一部、ネットなどで情報及びその他を手に入れている人も居る)それに加え、アニメイトも東北では青森・秋田・岩手・宮城・福島と五県だけです。アニメイトなどであれば、新曲のアニメソングなども随時入荷しますしそういった店などを、媒体にしてアニメソングなどの情報を入手する事も可能です。ですが、首都圏の様に、そういった店が各地に点在しているのではなく、地方の中核都市に一軒づつという割合なのでアニメソングと一般の音楽が競われた場合非常に不利な立場になる事は必至です。
ネット通販で買えばいいじゃないかという声が聞こえてきそうです。確かに、ネット(アマゾン)などで買うことも出来ますが、先ほど述べたように、そもそもアニメが放送されていないので、アニソンなんて買わないわけです。しかも、インターネットの普及率も地方は悪いのです。ネットで簡単に買うという事も下手をすると出来ない地域もあります。
ここに、一つの仮説が成り立つのではないかと思われます。


地方でアニメ放送をしてない→アニソン買っても分からない(あるいはどんなアニソンが出ているのか分からない)→ツタヤなどでアニメソングの需要が上がらないためイコールとして初めから仕入れない→有名なアーティストの曲が優先的に入荷されてしまう。よって販売されるのは大手人気グループの曲ばかり

以上の様な過程が成り立っている地方都市が非常に多いのではないでしょうか。
実際、山形のツタヤにも最新のアニソンはおいていませんでした。
無論、注文すれが取り寄せてくれるのでしょうが、元々需要が少ない為店側が勝手に入荷してくれる事はまずありません。
しかも、私が行ったツタヤでは今回一位になった 「チャンピオーネ(ORANGE RANG)」のCDが大量に入荷販売されていました。
つまり、

中央で幾ら頑張ってCDを購入しても地方で圧倒的に差を付けられてしまうのです。

非常に悲しい事ですが、これが現状の様です。
よくアニソンを一位にさせないために裏工作が行われているなどとささやかれていますが、実態は地方のアニメ事情があまりにも凄惨を極めている事にあるのでないか・・・そう思えて仕方ありません。無論、大手プロダクションなどの手回しなどがあって一位になることを阻止されているという可能性も捨て切れませんが、地方でのアニソンの販売事情をみたとき、圧倒的に負けているのです。宣伝でも、入荷数でも・・・。しかも、アニソン自体の初期発行枚数が少ないというのも少なからず影響している事でしょう。大手人気グループの後ろ盾には巨大なプロダクションが着いています。その背後には巨大な資金の流れがあります。経済的な面でもアニソン市場はまだ悲しいかな劣っているのは事実です。そしてその傾向は特に地方で顕著に表れます。今回の涼宮ハルヒの憂鬱も初期販売に関しては完売し新たに発注しています。そうやって何度も販売数を小出しにしていたのでは、最初から大量に発行して、出荷している所には勝てません。
しかし、今後アニソンがオリコン一位を取らなければなりません。 
それも、ワンピースやガンダムなどのメジャー化したアニメなどではなく、深夜枠のアニメがオリコン一位を目指さなければならないのです。
今後のアニメ業界の発展を考えるのであれば、これは必須条件に成り得る課題ではないでしょうか。無論、今回もハレ晴レユカイオリコン二位に輝き、その影響は今後少なからず出てくるでしょう。しかし、やはり一位の重みには敵いません。
頭を取ってこそ変わるものがある・・・そんな気がしてなりません。
だから、一人2枚3枚買うことは決して無駄ではないのだと、私は信じています。一人一人の努力がきっと今後のアニメ業界を変えていくのではないでしょうか。

やはり、こういったアニメソング事情を考えてみても、地方でアニメがあまり放送されていないという事がもたらす影響は大きいのだと思います。
涼宮ハルヒの憂鬱が全国区で放送されていたら、間違いなくオリコン一位はハレ晴レユカイであったと私は確信しています。
今後、アニソンがオリコンで一位に輝くためには、地方でアニメが放送されなければならないでしょう。非常に大きな壁です。
そのほかにも、ツタヤやオリコン加盟店のCDショップなどでアニメソングを積極的に注文してみるというのも有効な手段になるのかもしれません。店側も、客からのアニメソングの注文が多くなれば自然にアニメソングを入荷する様になるのではないでしょうか。この地域ではこんな物が売れる、そういった地域情報を店側は持っているはずです。その中にアニメソングをどんどん入れていけばもっと変わっていくと思います。
そういった地道な努力が、今後のアニメ業界の勢力図を肥大化させる第一歩になるのです。