国民投票法案成立

国民投票法案成立
遂に始まったか、という具合でしょうか。
歴史的に見ても、改憲への初めの動きとして捕らえられるのではないでしょうか。

しかし、改憲への代案が未だ明白に定まっていない状態でのこの法案成立はまだ早すぎたという感は否めないと思われます。

今後、参院選では憲法第九条(註1)の問題が大きく全面に出てくると考えられますが、改憲の問題として第九条が大きくクローズアップされすぎている気もします。
改憲と云うからには、無論他の項も当然変更させられます。又、何時改憲ができるかわからないという以上、総入れ替えされると云うことも考えられなくはありません。というよりも、第九条のみが変更されるという話はありえないでしょう。
例えば、二十一条(註2)や十九条(註3)であったりとその他の項が変更されないという保証は一切ありません。
第九条が変更されれば、徴兵制の施行という事も現実問題として浮上してきます。
それは、引いては国家のグランドデザインをどのような方向へ持って行くのかという事に関係してきます。
国民投票法案が成立したことで、一人一人が改憲という大きな問題に対しての問題意識を持つことが求められています。

(註1)日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
(註2)集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
2、検閲これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。
(註3)思想及び良心の自由はこれを侵してはならない。